季節ごとの正しいスキンケア方法を伝授!

四季のある日本で美肌を維持するためには、季節に合ったスキンケアを取り入れる必要があります。乾燥や紫外線以外にも対策すべきことは多く、本記事では基本的なスキンケアや肌の知識に加えて季節ごとのスキンケア方法について紹介しています。

季節ごとのスキンケアはどうして必要?

結論、季節ごとのスキンケアは必要です。理由は、季節ごとに異なる肌へのダメージ要因があるからです。
基本肌荒れはしないのだけれど冬だけ肌の調子が悪くなってしまったり、春で暑くも寒くもないのになぜか肌荒れしてしまったりする人は多いと思います。

この記事では、間違いやすいスキンケアと自分の肌タイプを確認した後に、季節ごとに肌のダメージとなる要因とその対策法についてまとめました。是非、美肌を目指すメンズに役立てて欲しいです。

みんなが正しいと思ってしまう誤ったスキンケア


季節ごとのケアはもちろん大切ですが、美肌になるためには正しいスキンケア習慣を心得ている必要があります。
美肌◯×クイズで間違ったスキンケアをしていないか確認してみましょう。

1.美容液をスキンケアに取り入れる場合は、化粧水の後に美容液を塗る。

 化粧水⇨美容液⇨乳液⇨クリームの順序で塗りましょう。

2.美容パックをする際、効果を高めるためになるべく長くパックをする

 長時間使用するとパックが乾燥して逆に肌の水分を奪い肌の乾燥につながるので、商品の規定時間をめあすに使用しましょう。

3.化粧水が肌に浸透するのを待ってから乳液・クリームを塗る。

 時間が経つと肌の水分が蒸発してしまうため、なるべく早くクリームや乳液でふたをする。(浸透させるのを待つにしても数十秒程度にしましょう。肌質や美容品によって最適解は変わりますが、僕は10~20秒ほど空けてから乳液を乳液を塗るようにしています。)

4.顔のテカリや皮脂が気になるので、朝・昼・夜の1日3回洗顔している。

  洗顔は肌に負担がかかる行為なので1日2回まで。また、皮脂を取り除きすぎると肌の乾燥や皮脂の過剰分泌など新たな肌トラブルの原因になります。

5.クレンジング剤は肌に負担がかからないようにできるだけ少量使用する。

 使用しているクレンジング剤が少ないとその分肌を擦ることになり、逆に摩擦で肌にダメージを与えてしまいす。

スキンケアの基礎知識を確認したところでさっそく季節ごとのケア方法を見ていきましょう。

自分の肌タイプについて確認してみよう

次は、自分の肌が何タイプなのか確認していきましょう。
自分の肌タイプを知ることは適切なスキンケアをするために必須なので、この機会に確認しておきましょう。
基本的に肌のタイプは以下の4つに分けられます。

  • 脂性肌
  • 普通肌
  • 乾燥肌
  • 混合肌

それでは、それぞれの特徴について説明していきます。

脂性肌(オイリー肌)

特徴】
水分も皮脂も多く、特に皮脂による過剰なべたつきが気になります。過剰な皮脂による汚れが毛穴つまり、毛穴びらき、ニキビなどの原因になります。思春期から20代前半に多いです。

【ケアポイント
丁寧な洗顔と引き締め効果のある化粧品で皮脂を抑えるスキンケアをしましょう。皮脂を取り除こうと洗浄力の強い洗顔を使用したり、洗顔の回数を増やしたりすることは思春期の学生によくありがちな間違ったスキンケアなどで要注意です。

皮脂を取りすぎると肌の保水力まで失われてしまいます。ニキビの原因であるアクネ菌を防ぐ目的で「殺菌剤」を配合した薬用化粧品もあります。

即効性がある分刺激が強く慢性ニキビの原因になってしまう可能性があるので、週1~2回ほどの使用にとどめておきましょう。酵素洗顔やピーリング化粧品はニキビ改善の効果が期待できますが、肌の保湿力が低下しやすいので保湿ケアを念入りにしてください。

「洗顔のやり過ぎやピーリングで肌荒れしてしまった人はどうすればいいの?」

まず、上記の理由で肌荒れしてしまう仕組みについて解説します。一般に皮膚の水分量(うるおい)は、皮脂・細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)の3つの保湿因子によって一定に保たれています。

過度の洗顔やピーリングなど自分の肌のに合わない刺激の強いスキンケアをしてしまうことで、細胞間脂質や皮脂が奪われ、NMFが洗い流されてしまいます。よって、肌の水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥して肌トラブルにつながります。洗顔のやり過ぎやピーリングで肌荒れしてしまった人は、このような工程を経て肌荒れしています。

では、そうなってしまった場合どうすればいいのか。皮脂・細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)に近い美容成分を取り入れたケアをしてあげれば良いのです。先ほどの流れを読んでいただければ納得できると思います。皮脂膜の成分に近いスクワラン、細胞間脂質に近い成分のセラミド、NMFに近い成分であるアミノ酸などをスキンケアで補うことで改善が見込めます。

肌荒れを放っておいても自然治癒するかもしれませんが、何も対策しないでおくと回復期間が長引く可能性が高いです。肌荒れが長引くとニキビ跡やクレーター、シミなどの二次トラブルにつながります。ニキビ跡、クレーター、シミなどは個人のスキンケアで治すことが困難です。

大人になってから美容皮膚科や美容整形外科に通って治すことが多いので、そうなると費用も大きいです。ですので、二次トラブルを予防するためにも肌トラブルが起きたらきちんとケアしてあげましょう。

普通肌

【特徴】
水分、皮脂のバランスが良く、肌のバリア機能も働いている健康的な肌状態です。1番肌トラブルが起きにくいタイプです。

【ケアポイント】
肌が安定しているので、より美肌になるために新しいスキンケアや美容機器を試してみましょう。

乾燥肌

【特徴】
水分も皮脂も少なく、潤いにかけているためカサツキが目立ちます。皮脂腺が小さいため毛穴は目立たないが、肌は乾燥しやすくバリア機能も低下していることが多いです。

【ケアポイント】
バリア機能が低下しているため、服の摩擦や手で触るなど肌に直接刺激を与えるのは絶対にNGです。油分も水分も不足しているので両方バランスよく取り入れましょう。化粧水や美容液を塗った後に、ココナッツオイルやワセリンを塗るのがおすすめです。オイルやワセリンで肌の上に1つ膜を張れるので外からの刺激に強くなり、保湿力も高まります。

混合肌

【特徴】
ほおはカサつくのにTゾーンはベタつくなど、部分的に皮脂と水分のバランスが崩れている状態です。20代〜30代に特に多いです。

【ケアポイント】
ほおはクリームや乳液、ワセリンなどでしっかり保水してバリア機能を高めてあげましょう。Tゾーンなど皮脂やテカリが気になる部分には、化粧水はつけてもクリームや乳液などは控えめにしましょう。ワセリンやオイル系はテカりやすいので皮脂が気になる部分に塗るのは避けてください。

肌タイプは一生変わらないわけではありません。年齢、季節、生活環境などにより変化します。定期的に肌をチェックして、その時の自分に適したスキンケアを取り入れましょう。

「思春期とは違う大人ニキビのスキンケア」

混合肌に多い肌荒れが大人ニキビです。大人ニキビに対して思春期ニキビと同じ対策をしてしまうとマイナス効果になってしまう可能性が高いです。思春期ニキビと大人ニキビを比較して説明していきます。

年齢

思春期ニキビは10代が中心で早い人は小学生高学年から、遅い人は大学2年生頃が思春期ニキビの対象です。対して、大人ニキビは20代以降が対象です。

成長期には個人差があるので20〜21歳は思春期ニキビの可能性もわずかにありますが、22歳以降のニキビはまず大人ニキビでしょう。

20歳前後ニキビに悩んでいて、自分が思春期ニキビか大人ニキビかわからない人は、間違ったスキンケアで肌荒れを悪化させてしまう前に皮膚科や美容皮膚科で診てもらうことを勧めます。大人ニキビにも関わらず、思春期用のスクラブ洗顔などを使ってしまうと悲惨な状況になりかねません。

皮膚科は当たりはずれがありますので、事前に病院と先生について調べてから診察してもらう病院を選ぶことをオススメします。

肌荒れで皮膚科に行くのは面倒くさいと思う人もいると思いますが、メリットは明確にあります。

1つは間違ったスキンケアで肌の状態を悪化させることがなくなること。もう1つは、行ってみた皮膚科がよかった場合かかりつけ医としてこれからも頼ることができることです。

信頼できる専門家がいることは非常に心強いので、肌荒れに悩んでいて自分では解決できそうになければ、病院を調べて皮膚科に行ってみてください。

ニキビができやすい場所

思春期ニキビは皮脂量が多いTゾーン中心に顔全体にできます。大人ニキビは、顔の下半分にできやすく、口まわりやあご、フェイスラインやほおにできます。乾燥肌だと大人ニキビができる可能性が上がります。

原因と対策

思春期ニキビの原因⇨過剰な皮脂分泌(脂性肌)


脂性肌のスキンケアについては先ほどの脂性肌の説明でまとめました。

大人の脂性肌と思春期の脂性肌での対策の違いは、アクネ菌に働きかけるかどうかです。思春期の脂性肌でニキビができている場合は、アクネ菌に効く化粧品や薬を使うのが効果的です。大人ニキビの場合はアクネ菌に働きかけても意味がないので注意してください。

大人ニキビの原因

  • 肌の乾燥
  • バリア機能の低下
  • 免疫力の低下
  • ストレスや不規則な生活習慣による体内の乱れ
  • 古い角質の蓄積

大人ニキビ対策は保湿と健康的な生活の2つです。

乾燥しやすい箇所の保湿を念入りにすることで乾燥を防止し、バリア機能を高めます。

マスクで肌荒れしてしまう人は、バリア機能が低下している可能性があるので、洗顔後のスキンケアの最後にワセリン系やバーム系の化粧品を塗るのがオススメです。肌にふたをして保湿力を高めるでけでなく肌の上に膜をはれるのでマスクとの摩擦を軽減できます。

メイクでファンデーションを塗ることもマスクの肌荒れに非常に効果的です。マスクだけでなく紫外線対策にもなるので、メイクをしたことがない人はこれを機にメイクにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。今なら外出するときはマスクをするので、慣れないメイクでミスってしまってもバレる可能性かなり低いです。

春のスキンケア

乾燥する季節は去りましたが、花粉、季節の変わり目の寒暖差、新生活の環境などこの時期特有のトラブル要因が多いです。

春のお肌の天敵

  • 花粉
  • 気温の寒暖差
  • ストレス(新社会人、新大学生など新生活の環境に慣れるまでストレスを感じやすい

【ケアポイント】

春から紫外線量が増え始めるので日焼け止めを塗りましょう。また、花粉や強風による埃は肌に付着していると肌荒れの原因になるので、夜の洗顔できちんと落とすことが大切です。

冬に乾燥対策で多めに保湿していた人は、夏に近づくにつれてスキンケア方法を戻していきましょう。

夏のスキンケア

夏のお肌の天敵

  • 皮脂
  • 紫外線
  • 日焼け

【ケアポイント】

真夏に1日紫外線を浴びた日は肌がダメージを受けています。

そんな日は、入浴後に冷蔵庫で冷やしておいた美容パックをするのがオススメです。真夏のダメージを受けた肌には冷やすことが効果的で、美容パックなら冷やすだけでなく、紫外線ダメージによる水分不足のケアもできます。


また、日焼けしたい人以外は日焼け止めをしっかり塗りましょう。肌の老化原因の80%は紫外線とも言われています。肌の乾燥、肌荒れ、シミ、たるみなどの原因になるのでアンチエイジングの意味でも日焼け対策は必須です。

腕や首は日焼けしやすいので、塗るタイプの日焼け止めを塗った後にスプレータイプの日焼け止めをしてあげるとより効果的に日焼け対策ができます。

この時期から乾燥し始めるので、ほおや目元、口元の乾燥が気になる時期です。春同様に、季節の変わり目の寒暖差にも注意です。

秋のスキンケア

この時期から乾燥し始めるので、ほおや目元、口元の乾燥が気になる時期です。春同様に、季節の変わり目の寒暖差にも注意です。

秋のお肌の天敵

  • 乾燥
  • 気温の寒暖差

【ケアポイント】

紫外線が最も強い夏は終わりましたが、夏の紫外線ダメージは秋頃にやってくるので、保湿ケアや美白ケアを念入りに取り入れることがオススメです。また、シワになりやすい目元に美容液を塗るのが乾燥やエイジング対策としてオススメです。

冬のスキンケア

冬のお肌の天敵

  • 乾燥
  • 冷気

1年で最も乾燥する季節なので乾燥対策はすべきです。近年の研究では、乾燥だけでなく、冬の冷気によって肌の温度が下がること自体、肌の健康によくないと言われています。寒いと血の巡りが悪くなり、それによって肌に充分な栄養が届けにくくなってしまうからです。また、血流が悪くなることで肌のターンオーバーが遅くなり、肌の古い角質がたまることで肌トラブルが起きることがあります。

【ケアポイント】

血行が悪いと肌に栄養が届かなかったり、ターンオーバーが遅れたりします。血行を良くする手段として入浴することがオススメです。

若い男性はシャワーで済ませてしまう人が多いですが、入浴は美容にも健康にも非常に良い効果もたらしてくれるので、面倒くさくて入浴していない人は、冬だけでも入浴してみてください。

また、寝る90分前に入浴を済ませるで、睡眠の質が高まり、健康や美容だけでなく仕事や勉強にもとても効果的です。

Writer

SoftDrink 編集部

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